近年山に出かけると入山者カードにトランシーバか携帯電話の有無が問われる。愛用のPHSでは殆ど圏外になり、何かと妻の携帯電話に助けられていたので、永年愛用してきたPHSから携帯電話に変更することにした。 その際GPS機能付のものを選択した。それが『DOCOMO F905i』、これで多少道に迷っても困らないだろうと期待に胸を膨らませた。近年出かける山は年甲斐も無く難しい(道がはっきりしない)ところもあり、道に迷った時の用心にGPSの購入を検討してきた。しかし、山で使用するGPSは高価であり重さもありそうなので手が出せないで居た。そんな時携帯にGPSが付いているF905iがあることが判り、PHSからの変更を機にGPS機能付のF905iにすることにしたのだ。もともと私はPHSでも通話もメールも殆ど使用することは無いので、持っていてもあまり意味が無いのだが、緊急の時公衆電話が少なくなってきているので持っているようなものである。有ればあったで便利ではあるが。
そんなわけで、GPSの意義は大きいのである。早速使用してみると確かに自分の居る場所がそれらしく測定されて表示される。街中のいろいろな場所で測定してみると殆どの場所で測定できることがわかった。少し位ロケーションの悪いところもOKであった。これならGPS機能に期待しても良さそうであると自信を持った。
暫くは山にも行かなかったのでその後はGPSのことは忘れていたが、仕事で香港に行く用事があり、時間を見つけて香港島の一周を計画した。香港島全体の詳細地図が入手できず(あっても中国語表記で理解できない)、日本に居る時インターネットで入手した地図を頼りに実際に歩き始めると道の解かりづらいところが多々あり、GPSで位置を調べようとしたが、「不能」と言うことで出来なかった。多分これは国内と海外では補足する衛星が異なることによる現象だろうとあきらめそのまま歩き回っていた。
帰国後夏休みに上越の山に出かけることになり、今度はどうだろうと麓で測地してみるとOKだったので、安心して登山開始した。頂上で地図で現在地が確認できるか念のため測地してみると、「不能」何度も時間をかけ測地してみるが不能になってしまう。マニュアルには周囲に障害物等があるとだめと書いてあるので念のため、頂上の岩の上に上がり、測地してみるが「不能」になる。あきらめて下山後DOCOMOのサービスセンターに連絡し理由を聞くが山のてっぺんには障害物があり測地不能であると言われる。????????障害物の定義が私とDOCOMOでは違うようである。説得するのをあきらめた。
その後せっかく購入した(ただで貰ったわけではない、たくさんのお金を払っている)ので、機会があるごとにテストしてみるとどうもF905iのGPSとは私が認識しているGPSとは意味が違うようである。マニュアルに記載されているGPSと私の認識は同じであるが。
いろいろテストしているうちに解かったことは明らかにF905iの言っている(というよりDOCOMOが言っている)はGPSは世の中一般のGPSとは異なるようである。であれば DOCOMO方式GPSとでも言って欲しいものである。
テストの結果(といってもそれほど多くテストしているわけではない)が、DOCOMO F905iのGPSは圏内であればどんな場所、たとえば地下3階であっても測地することが可能であった。すばらしい(何が~~)
圏外であれば前述のように山の頂上だろうが、平地であろうが、地下3階でも「不能」となる。つまり圏内でないと使い物にならないので、カーナビより始末が悪い。どうも10数年前に流行ったアンテナの位置で場所を特定するのではないかと推測できる。これをGPSといえるのか、疑問である。
結局あきらめてGPSを購入しようと思っていたところGPSが使用できるトランシーバが発売されたのでこれを購入することにした。 F905iはかなり無駄な出費となってしまった。
もっともこれは私の経験で実際は携帯そのもののせいかもしれないし、使い方が誤っているからかもしれない。ただDOCOMOのサービスセンターでは解決しなかったし、測地不能は事実でもある。
せっかく購入したので測地できる方法があれば知りたいものである。
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