(もっとも使用しているバッテリーが廉価なもので性能が悪いことも関係していると思いますが)。
昼間は太陽が出ていればソーラーパネルで補充電しながら行っていました。
電圧降下があれば送信出力にも影響するのでバッテリーブースター(12V to 13.8V)も使用してみましたが、バッテリーの電圧が低下しても出力は確保できるのですが、ブースターのLowVolt.ランプが点灯しおちおち交信も出来ない状況でした。
(当たり前のことですが、ブースターを使用すると入力側電流は単純計算では13.8V/12V分だけ増えるのでバッテリーには負荷になったようです。)
又、理由は不明ですが、ソーラーパネルと併用(ソーラーコントローラーのロード側に入れる)するとブーステーの動作が不安定になって使用できませんでした。
もっとも、ソーラーコントローラーのロード側の電圧は13.8V出力になっていて使用する必要はなかったようですが。
EyeBallなどでOM各局の話を聞いてみるとバッテリーは直列にした方が電圧が安定するしバッテリーのへたりも少ないと聞かされ、直列(24V化)にチャレンジしてみることにしました。
最初は軽い気持ちで始めましたが、12Vから24Vにするには少し現在の配線等に変更が必要になりました。
1)電圧監視の電圧計 (当初は15V max)
2)ソーラーコントローラーの変更 (12V用から24V用)
3)当然24V->12VのDCDCコンバーターの手配
4)ソーラーの24V対応
1)については、
(1)DCDCコンバーター出力後はいままでと同じ配線なので
トランシーバへの入力電圧計(電流計も)は変更なし
(2)12V系のソーラーコントローラーの機能であったソーラーの
起電圧、起電流の監視、バッテリーの電圧、バッテリーへの
充放電電流(+-)の監視などが出来ないので監視のため
の電圧、電流計の新設が必要になった。
現在手元にあるのは12V中心なので、24Vが計測できる
ものが必要になる。
無線運用(移動に限らず)には、デジタルメーターはノイズ
発生の懸念があるので、アナログメータの方が良いのだが、
細かい読みをするにはデジタルの方が良いので、今回は
デジタルで構成することにした。
(3)揃えるのは、
a)ソーラーからの電圧、電流監視用で一つ
以前雑誌の付録についていた電圧電流計を24V対応に
する
b)バッテリーとソーラーコントローラーの充放電(電圧、電流)
監視用に一つ
秋月通商で購入してあった電圧計と新たに購入した電圧計
で作成
c)ついでにトランシーバへの電圧、電流監視用に一つ
実は現在使用している電圧電流計でも良いのですが、
近頃SSTVを始めており、20W送信でSSTVを行うと
10Aのメーターが振り切れる状況になってきたので20A
対応にa)と同じものを汎用基板で作成する。
(まだ実際に使用していないので20Aに絶えられるか心配)
(注)今回使用したデジタル電流計は低抵抗間の電圧を測るタイプなので
低抵抗による電圧降下が問題になります
出来る限りの低抵抗にしていますがそれでも
気になる人にはお勧めできません。
精度はそれほど要求していないので私は0.1Ωの抵抗を
10本並列にして0.01Ωにしています。
2)については
他で使用していたソーラーコントローラーの一つが12V/24V対応
だったので流用することにした。
(12V系のような監視機能はない。監視用の追加装置を付加すれば
可能だが、そこまで投資する気は起きなかった。
3)について
過去に秋月通商で何かに使用できるかもと購入してあったスイッチ
ング電源(キット)を使用してみましたが、テストでは良かったの
ですが、実際使用してみると結構がんばって電圧変換をしてくれる
のですが、容量(5A)が足りなかったのと安全装置が無いので粗忽
ものの私ではトランシーバーを壊しそうなので、いろいろ調べて
30A出力のDCDCコンバーターを購入しました。
(ハードオフにもかなりな中古品があったが、大きすぎてあきらめた)
秋月通商のコンバーターはFT-817での移動時には使用できそう
だが、24V(12vx2)のバッテリーは重そうです。
4)ついて
ソーラーについては、2つのバッテリーに交互に接続し、充電する
ことも考えましたが、以前から増強したいと考えていたので、この
機会に一枚追加することにしました。Webで価格を確認すると
今使用しているパネルと同等の仕様で価格はほぼ半額になって
いました。
重量も2割ほど軽くなっていて取り扱いが楽そうということで、購入。
品物が配送されてきたときはほんとに小さく軽いと感じた。
開梱して分かったのだが、技術革新のせいもあるだろうが、小さいの
はパネルの余白がないこと、軽いのはパネルの周りの枠が薄いため
の様であった。たぶん販売過程の経験値から無駄なものを落として
いった結果かもしれない。(移動運用にもって行くには都合が良い)
固定で設置するのではないので移動運用で使用する分には影響は
少ないと思われる。
実際に運用してみて、
1)電圧変動は少ない
今までSSTVで送信すると11Vを下回りそうであったが、13Vを
下回ることはなくなったがこの電圧降下は、DCDCコンバーターの
せいばかりではなく、DCDCコンバーターとトランシーバ間の配線
のせいでもあるようでコンバーターの位置を変更し配線を短くして
みる予定。
(10Aを流したとき、電線の抵抗値が0.1Ωだとすると1Vの降下
がある)
このときのバッテリー電圧は25.xVからあまり変化しない、使用
している電力は同じなので電圧降下してもよさそうだが、あまり
降下しない。
過放電にならないようバッテリーの電圧監視は必要ですが、
これなら安心して交信ができそうです。
ご注意:
上記の内容は、当方での報告で同じようなことを計画、実施される方は自己責任でお願いします。
大容量のバッテリーを扱いますので特に配線等は慎重に確実に行ってください。
いい加減なことをしておくと走行時に最悪火災になります。
1)各配線にはフューズをバッテリーの近くに必ず入れる
2)バッテリーはむき出しで社内に置かない
3)配線は可能な限り太い線で行う、ただし太い線は沢山の電流を流すことができるのでショートなどのときは大変なことになる可能性があります。